地域に住む建築士が子供たちと一緒に、杉の木材と太い輪ゴムだけを使って家(基地)を作り上げるワークショップです。 材料は使いまわしますので、ゴミはほとんど出ない、エコな活動です。
今回は、2007年にJIA世田谷地域会の長井隆志さんが世田谷区内の小学校で初めて開催した武蔵丘小学校の空間ワークショップです。以来、毎年実施していて、今年で12回目となります。東京建築士会の建築士2名がファシリテーターとして参加しました。
今年は、4~6年生約20名が4チームを構成して、体育館に思い思いの家(基地)をつくってくれました。
完成した4基の家(基地)は、ファシリテーターの指導もあってどれも個性ある作品に仕上がりました。
八角形の家をつくったチームは、天井部分に載せた材木の重さで一度崩れてしまいましたが、どうにか建て直しました。瓦屋根のような重い屋根は、耐震性が低くなることを疑似体験することとなりました。(筆者の担当チームでした。)
今年は災害レベルと言われるほどの酷暑で、連続開催が危ぶまれましたが、PTAのみなさんのご協力で、小まめな水分補給を徹底し、エアコンの効いた家庭科室を休憩室にご用意頂くなどで、どうにか乗り切ることができ、2007年からの連続開催が途切れずに済みました。東京建築士会世田谷支部からも、スポーツ飲料と塩飴の差し入れを致しました。
来年も楽しみにしています。